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流氷
オホーツク海を一面真っ白に埋め尽くす流氷
一般的に海に浮いた氷を「流氷」と呼んでいますが、川や湖で凍った「河川氷」、雪が氷河となって海に流れ込む「氷山」に対して、海水が凍ってできた氷は「海氷」と呼ばれています。実はオホーツク海の流氷のほとんどは、正確に言うとこの「海氷」になります。
オホーツク海の最北西部沿岸で厳しい寒気に吹き付けられた海水は、-1.8度まで冷えると海面近くに小さな針や板状の氷に変化します。氷晶(ひょうしょう)の誕生です。これが少しずつ増えて、やがて海面を覆います。それが互いにぶつかり合ったり、結合したりして蓮の葉状の氷に成長します。
11月頃に誕生した蓮葉氷は強い北西の季節風と東カラフト海流に乗って、さらに成長しながらゆっくりとオホーツク海を南下します。それが1月下旬~2月上旬に北海道のオホーツク沿岸へとたどり着きます。
この流氷に含まれる塩分は0.5%前後で、海水の1/6以下です。氷の結晶が次々にくっつき合って大きくなる流氷ですが、凍りにくい塩分だけが取り残されたようになります。その様子は顕微鏡で流氷を見るとよくわかります。
オホーツク海は流氷が来ると漁業はいったんお休みになります。しかし、流氷の下には大変な量と種類のプランクトンが活動しています。クリオネもそのひとつです。実はそのプランクトンを追って還流系の魚たちも大挙して押し寄せているのです。オホーツク海の豊富な魚介類の資源は自然自らが守っているといえるでしょう。
Point
担当者からのおすすめポイント
網走の海岸は岩礁が少なく、砂浜が続いています。 ニツ岩から前浜までの海岸線、鱒浦から北浜までの海岸線、ともに流氷が接岸した時には、すぐ間近で見ることができます。 そして、流氷のひとかたまりが、意外に大きいことが実感できます。なお、流氷の時期以外でも、天都山のオホーツク流氷館に行くといつでも本物の流氷を見ることができます。
ニコニコ動画にて
≪試される大地・網走で流氷接岸までオホーツク海を見守る定点生放送≫2024/1/21 12:00~START!
基本情報
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アクセス
網走市オホーツク海
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その他
流氷物語号 網走-知床斜里間を毎日2便運行する流氷物語号は、オホーツクの海岸線をゆっくりのんびり走るとてもユニークな列車です。 この列車に乗って約1時間の流氷見物をお楽しみください。2号・4号では途中にある道の駅で記念品を購入することもできます。車窓からはずっと知床連山が眺められます。
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