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大人気漫画にも登場する網走監獄&アイヌ民族を学ぶ旅

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北海道開拓の記憶をたどるスポット

網走観光といえば、まず思い浮かべる方も多いスポットでもあり、アニメ化や実写化もされている大人気漫画『ゴールデンカムイ』の舞台となっていることで、より注目が高まる「網走監獄」や、北方民族「アイヌ」の文化。

北海道の歴史と遺産を学べる名所をこの目で見て、感じて、体験するなら、明治期に建てられた建造物が移築され、重要文化財に指定されている「博物館 網走監獄」、そして北海道に息づく民俗文化に触れることができる「北方民族博物館」へ!

この場所に刻まれた歴史や、北海道に息づく文化を学ぶことで、この土地ならではの奥深い魅力が見えてきます。

いざ、北海道の歴史遺産「網走監獄」へ

天都山の中腹、網走国定公園のエリアにある「博物館 網走監獄」に到着すると、すぐに見えてくるのが「鏡橋(かがみばし)」。

「鏡橋」という名前には
「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟をただし目的の岸にわたるべし」
との思いが込められているのだそう。
網走川を模した水辺の向こう岸には監獄の「正門」が見えていて、
すでに “日常とは異なる空気”を感じてきました。
「最果ての監獄」と呼ばれ恐れられた刑務所の威厳を感じる、
重厚な赤レンガづくりの「正門」に圧倒されます!

 

 

ちなみに、「博物館 網走監獄」に向かう道中、国道39号線横に流れる「網走川」の先には、「正門」を彷彿とさせる赤レンガ造りの現役の「網走刑務所」が見えるんです。

自然の中に静かに佇む現役の刑務所…
なんだかより一層重々しさを感じます。
ふと刑務所前を流れる網走川に視線を向けると、
川辺の柵にニポポを発見!
ニポポは網走市の伝統的な木彫りの民芸品で
「幸福を招くお守り」なんですよ。

さて、「網走監獄」見学を再開しましょう。

ちなみに、今回「博物館 網走監獄」へは、女満別空港からバスで網走バスターミナルへ移動したあと、『どこバス』で811番(網走バスターミナル)から 903番(博物館網走監獄)まで乗車するルートで向かいました。

『どこバス』は乗りたいときにLINEアプリや自動応答電話で予約でき、その時々の最短時刻でバス停に迎えに来てくれます。網走バスターミナルにはどこバスが予約できるタッチパネルもあって、今回はそのタッチパネルを使って予約しました!

完全予約制だから乗り合いでも必ず座れるし、車がないときの交通手段としてもおすすめですよ。

なお、2026101日以降は女満別空港からもどこバスが利用できるよう準備中とのことで、さらに便利になりますね!(北海道運輸局へ申請中)

明治の建築美に触れる

「網走監獄」は、明治から昭和まで実際に網走刑務所で使用されていた建物を移築・復原した博物館です。

この施設の中には明治の頃に造られ、国の「重要文化財」に指定された建築物が存在しており、「正門」をくぐるとさっそくひとつめの重要文化財である「庁舎(ちょうしゃ)」と対面することができます。

水色とグレーの配色、半円アーチのドーマー窓、
内壁も漆喰風仕上げなど、こだわり抜かれた姿はまさに明治の建築美。

庁舎は当時、刑務所管理部門の主軸となる建物で、建築美を感じながら見学することができます。中に入ると最高責任者の部屋の典獄室や監獄の歴史を展示物で学ぶエリアが。

机や椅子が明治時代を感じるアンティーク調。
建物の中も装飾や枠が水色でおしゃれ。
建物に関する特徴やみどころについても詳しく知ることができます。

五翼放射状という構造に圧倒される

庁舎を出て奥に進むと、いよいよ受刑者が過ごした「舎房(しゃぼう)」のあるエリアへ。

「網走監獄」は「中央見張所(ちゅうおうみはりしょ)」を中心に、「五翼放射状房(ごよくほうしゃじょうぼう)」と呼ばれる放射状に伸びる五つの舎房で構成されています。

この「舎房及び中央見張所」も重要文化財に指定された明治時代から残る木造建築。

中央見張所からは五つの舎房が一望できます。
各舎房の入り口。
ずっと奥に続く非日常的な景色に不思議な感覚をおぼえます。
なお現在、耐震補強工事により
「第1舎房」と「第3舎房」が工事中。
こうした保全を繰り返し、現代もこれからも生き続ける施設なのだと感じます。
歩みを進め、いざ受刑者が過ごした空間へ。
鉄格子、重い扉、静寂…思わず息をのむような空間。
扉や窓、格子、天井、それぞれの高さや厚さ、角度までも
すべてが計算された造りになっていることにも感動。
見て!天井に脱獄している人が…!?
1.5坪の独居房の中に入ることもできます。
天井の高さがある全面木造の空間。真冬はきっと極寒のはず…

屋外エリアにも「監獄」ならではを感じる見どころが

まず、先ほどまで見てきた屋内の独居房とは違った異彩を放つ、屋外の一角に佇む二重扉の登録有形文化財「煉瓦造り独居房」。

規則違反者の厳しい罰則として閉じ込めていたのだとか…。
恐る恐る覗いてみると、中は窓のない真っ暗でひんやりした空間。
ここに閉じ込められたら時間感覚もなくなってしまいそう。

 

 

門の出入り口や各施設の近くには、こちらも登録有形文化財となる「哨舎(しょうしゃ)」と呼ばれる見張所が。「網走監獄」の施設内には昭和60年頃まで実際に使われていたものが施設内の各所に点在しています。

こちらは「網走刑務所裏門」近くの哨舎。
趣のある佇まいの哨舎は中に入ることもできます。

こちらは収容されていた受刑者にとって所内生活の中で最も楽しみだったという「浴場」施設。脱衣から入浴、洗身、あがり湯、着衣まで各3分の合計15分間で効率よく監視のもと行われる入浴は、夏場は5日ごとに1回、それ以外は7日ごとに1回だったそうです。

屋外施設の「浴場」も木造の建物で趣を感じます。
入浴の様子を再現した展示には、体に刺青の入った受刑者の姿も。
当時、全国から重罪人や政治犯、思想犯などが収容されていた歴史も感じます。

収容者に対して精神的、倫理的、宗教的な教化指導が行われた「教誨堂 (きょうかいどう)」も、和洋折衷の意匠が美しい重要文化財です。 (※現在「教誨堂」は耐震補強工事中につき建物の見学は停止中。2027年8月ごろ見学再開予定。)

外観の和風と違い、洋風の美しい内装です。

そしてここは刑務所職員官舎で通称「看守長屋」と呼ばれる、刑務官の住宅を再現した建物。

木造平屋の三軒長屋で、建物に入るとほのかに木の香りを感じます。

かまどの炊事場や、囲炉裏、桐箪笥といった
大正・昭和の看守家族の生活の様子を細かく再現した展示も見ていて楽しい。
この場所は展示だけではなく、休憩所として中に入ることができますよ。

受刑者の気持ちになって「監獄食」を体験

施設内にある「監獄食堂」では、現在の網走刑務所で提供されている食事を再現した監獄食を体験することができます。

その監獄食メニューがこちらの焼き魚(さんまorホッケ)定食。
監獄食を初体験。その味をしっかりと噛み締めます。

食堂は吹き抜けの天井から差し込む光が心地よい空間で、監獄食以外にも麺類や丼ものなどのメニューもありますよ!

監獄からの「出獄」記念におみやげ・コラボグッズをチェック

「網走監獄」のおみやげが購入できるスポットは、庁舎内にある「ミュージアムショップ」と、出口付近にある「みやげの館」の2箇所あり、網走監獄ならではのお土産やTVアニメ『ゴールデンカムイ』グッズも販売しています。

今回は「ミュージアムショップ」で取り扱う商品の一部を紹介!

普段使いできちゃう!? 出獄祝いのクリアファイル。
ミュージアムショップ限定の「監獄オリジナルクッキー」は
エゾアニマルたちのイラスト入り個包装で職場や友人へのお土産にもぴったり。
そしてこちらはTVアニメ『ゴールデンカムイ』グッズ。
個人的に「食べていい味噌(オソマ)」が気になります。
他にもキャラクター衣装柄の巾着や、キーホルダーなどもありますよ。
来館の際は、ぜひチェックしてみてください!

 

 

「博物館 網走監獄」で歴史と建築を堪能し、次はアイヌについても深く知りたい!そんな私たちが次に向かったのは

アイヌの暮らしと精神を学ぶ「北方民族博物館」

「博物館 網走監獄」と同じ、天都山の頂上付近にある「北海道立北方民族博物館」は、国内で唯一、北方民族の文化を専門に紹介する博物館。

オホーツク文化だけでなく、東はグリーンランドから西は北欧まで、アイヌやイヌイト、ウイルタといった北方の諸民族の文化を、900点を超える貴重な資料を目で見て知ることができます。

建物全体は水鳥が羽を広げた形を表現、
エントランスの円錐形はテントをイメージしています。

北方ならではの文化と暮らしを知る

北方の厳しい環境で生活するために、寒さに適応した独自の文化がつくりあげられてきました。

常設展示室に入り最初のエリアに広がる、北方民族の衣類は
北方の寒さから身を守るだけではなく、色や形にも個性があり新鮮。
カラフルな配色、独特な柄もその特徴。
北海道アイヌの装身具の首飾り。
このアイテムは、女性が正装時につけるもので、
母から娘へ引き継がれ、副葬品として埋葬されることもあるそう。
もとを辿ると、別地域との交易で手に入れたものだとか。
アットゥシ(樹皮衣)と呼ばれる衣服。
北海道に自生するオヒョウの樹皮を剥がして糸にして織り、縫い、刺繍が施されている。
まさにイメージする「アイヌの服」を生で見ることができて感激!
これはなんとサケの皮からできている長靴!
生活する上で手に入るものを、あらゆる形に変えてしまう力に驚き。
こちらは「二股銛(ふたまたもり)」という、
海獣狩猟用の銛。
アザラシや、クジラなどを
捕えるのに使ったもので、全体のサイズは…
こんなに大きい!
いったいどうやって扱うのだろう。
この二股銛、実は世界に2箇所しか保存されておらず、
その1箇所がこの「北方民族博物館」なのだそうです。
これは貴重。
もちろん陸獣狩猟のワナや、
弓矢も、北海道アイヌには必需品。
これでエゾシカやヒグマなどを仕留めるんですね!
アイヌには、
ヒグマを神(カムイ)として敬い、
その魂を天へ送り返す「クマ送り」という儀式がみられました。
アイヌの伝統的な儀礼では、この「捧酒箸(ほうしゅばし)」という
カムイや先祖に酒を捧げるために用いられる祭具なども使われます。
アイヌにとってこちらのようなナイフは、
山仕事や炊事にも使われる大事なアイテム。
アイヌ文様が彫られた柄がおしゃれ。
料理にや食事に使う、さじにも文柄が彫られていて、
利便性だけではなく、ひとつひとつの物に思いを込める精神も感じます。

こういった伝統や芸術は、
現代の新しい素材や技術と融合した工芸としても受け継がれ進化を遂げているそうです。

 

 

まだまだ紹介しきれないアイヌの文化と衣食住については、ぜひ実際に博物館の展示で感じてみてください。

「北方民族博物館」では、アイヌ伝統の文様を取り入れた、ファッションアイテムなども販売されていますのでぜひ訪問の際はチェックしてみてくださいね!

■撮影協力

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TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式サイト

https://kamuy-anime.com/

■権利表記

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

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